64年前のことだけど ~終戦の日~
2009年 08月 16日
「火垂るの墓」や「硫黄島からの手紙」を見たからじゃないですが、祖父母たちの
世代の戦中/戦後の時期の苦労は、筆舌に尽くしがたいものだろうとつくづくおもいます。
今回は、街中にある戦争を見届けたものたちの写真です。
名鉄住吉町駅ちかくにある、赤レンガのたてものは、ビール工場だったのが
のちに飛行機工場の一部になりました。壁面にあるボコボコの穴は米軍の戦闘機から
撃たれたもので、無差別に撃たれる恐怖や機関銃の威力をいまも伝えてくれています。
また、むかしから東山動物園にいる(?)恐竜の像も、戦前からここにいて
戦前の華やかな一時期から、戦時中の動物たちの処遇や空襲の行き来に頭上を飛ぶ
米軍の爆撃機の姿まで、すべてを静かに見つめたことでしょう。静かなまなざしは、
その後の伊勢湾台風も見とどけました。
最後に、大江駅でよく見かける名鉄の電気機関車、デキ600。
戦局が傾いてきた昭和18年に製造され、海南島の工場に行くはずが輸送が難しくなり
そのまま名鉄へ。輸送船に乗っていたら、そのまま沈められていたかもしれません。
いまもついている昭和18年製造の銘板に、歴史の重みを感じます。
今回はいつもとちょっと違った内容ですが、平和でちょっくらそのへんまであそびに行ける日々の
ありがたさを考える平成21年の8月15日でした。